食べられるスプーン【PACOON】
昨今、SDGsの動きが世界中で広がり、様々な関心を集めています。
皆さんも、SDGsという言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
SDGsとは、2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓って、17ゴール・169ターゲットから構成されています。
SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
最近の大きな話題としては、大手コンビニが1月末より、プラスチック製カトラリーを有料化したことや、プラスチック使用量を削減したカトラリーを採用したことなどが注目を集めています。
中には、食べられるスプーンを独自で開発し、導入しているコンビニもあります。
私たちも実は数年前から先駆けて、食べられるスプーンを開発、販売しています。
もちろん、環境問題にも配慮した製品となっておりますが、私たちの手がける、食べられるスプーン【PACOON】は、いろいろな方々の想いを乗せて、皆さんの日常に、そっと寄り添っています。
◎見慣れた景色に隠された本質
現在、ある地域での戦争の影響により、あらゆる面で弊害が起きています。
近年の物価高騰もその一つ。これにより、生活必需品でさえ手を出すのをためらうような場面も出てきました。
きっかけは良いとは言えませんが、このような状況から、安さやコスパへの注目度が高まり、これまでの生活スタイルを見直す機会が増えました。
使えるものは、リサイクルしたり譲ったり、またはお店に持ち込むことで割引券と交換できたり―
ないものを得ようとするのではなく、あるものを大切に使う、簡単に捨てない、作りすぎないなど、本来の在り方を問う、そんな考えが主流となってきました。
食べ物に関していえば、規格外野菜の販売機会の増加や、最近では、アプリ上で育てた作物を収穫できると、実際にその作物が無料でもらえるなど、生産者にも消費者にも、win-winな仕組みが徐々に整ってきています。
見た目がどうであれ、味に変わりはありません。食材をカット・調理してしまえば、原形はなくなります。
私たちのPACOONは、規格外のものや、元の状態だと保存期間が短いものなどを、パウダー状にして生地に練り込むことで、オリジナル製品を作ることも可能です。
例えば、沖縄の島豆腐を使ったおから味のPACOON-
豆腐の製造過程でどうしても出てしまうものにもかかわらず、使用先がなく、廃棄せざるをえない状況にありました。
さらには、廃棄料が莫大で、今でも多くのお豆腐屋さんが悩んでいます。そうした事態を何とかしたいと立ち上がったのが、とある学生(当時)。
2人の発案と努力で、沖縄島豆腐おから味のコラボPACOONが誕生しました。ほんの一部かもしれませんが、捨てられるはずだったおからは、こうして生まれ代わり、新たな活躍の場を広げられています。
日本では、現在(令和3年最新データ)523万トンの食品ロスがあります。
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられている食品のことをいいます。
PACOONは、使って食べていただくことで、誰でも気軽に食品ロス削減に参画できる、地球にも人にも優しいアイテムとなっています。
◎さいごに
私たちが大切にしているのは、人々の笑顔や幸せです。
生産者さんや課題解決に向けて奔走する方々、もちろん私たちも。
そして、誰かを想ってパクーンを手にして下さった方も、それを受け取った方にも―
パクーンを通じて、優しい気持ちが広がり、心豊かなひと時を過ごしていただけることを願っています。