コラム

2022.08.05

食を通じて、人を幸せにします――目指すべき未来のために

このコラムでは、勤労食のお客様や取引先様、食堂導入を考えている企業様、食育に携わる方々に向けて、当社の仕事への想いや取り組みについてお話してきました。

今回は、勤労食の歴史と、大切にしてきた理念がテーマです。
いままで同様、社外のみなさまに広く読んでいただきたい内容ですが、今回はともに働く社員、パートのみなさんにもぜひ目を通してもらえたらと思っています。

■勤労食の歴史




勤労食の創業は、1964(昭和39)年。大手繊維メーカーで社会人野球の選手をしながら勤労課(人事部)で食堂を担当していた濱崎孝が、食堂が外部委託になるタイミングで食堂事業で独立したのが始まりです。

当時は繊維業が盛んな時代。地元愛知のアイシン精機さんとの良いご縁があり、以後50年以上、愛知を拠点に自動車産業とともに発展してきました。

しっかり食べてもらう環境を整えたい。
働く人達を支える食事を作りたい。
働く喜びを感じられるような、愛のある食事を提供したい。

という、創業時と変わらぬ想いを胸に、毎日食事を提供しています。

■職場の和を大切にしたい

 



勤労食は、「食を通じて、関わるすべての人を幸せにします」という経営理念を掲げています。そしてこの“すべての人”には、お客様や取引業者様だけでなく、社員やパートさん、さらにはその家族も含まれます。

コロナ禍でも、社員食堂はリモートワークとはいきません。同じ場所で毎日一緒に過ごすからこそ、そこで働くことに幸せを感じられる、職場の和を大切にしたいと考えています。
 

□伝えたい想いを“クレド”に込めて

 



創業者である濱崎孝はとても厳しく、仕事に妥協を許さない人でしたが、社員の健康と幸せを常に願う、愛情が大変深い人でした。
社員を家族のように想う心は社内にしっかり伝わっていて、その時代から会社を支え、今も働いてくれている70代の人もいらっしゃいます。

しかし、いまや当社はパートさんを含めて200人規模。東海圏以外の地域から社員食堂の導入を依頼されることも増えました。
新しい社員さんも増え、新しい風も吹く中で、あらためて会社としての方向性や想いを共有しようと、数年前、クレド(Credo、企業全体の従業員が心がける信条や行動指針)を作りました。

・感謝と思いやりをもって行動します。
・お客様に最高のサービスと安全・安心を提供します。
・社会に必要とされる会社をみんなで創造します。

当たり前のことばかりですが、ここには創業者である濱崎孝の想いが込められています。
そして、毎日の朝礼でみんなで唱和することで、何を大切にしたいかを日々思い出し、同じ方向に進んで行くための一助になると信じています。
 

幸せに働き続けられる環境づくり

 


社員食堂の仕事は、管理栄養士、調理師、調理補助のパートさん、洗い物担当のパートさん…と明確に役割が分かれています。
そして、別々の仕事をするからこそ、「お互い欠けてはならない存在」「いろいろな人の仕事のおかげで、自分の仕事がうまくいく」という感謝と思いやりを日常的に持つことが大切です。
その意識があれば、同じ方向を向いて、笑顔で幸せに働ける環境が作れると考えています。


□思いやりの環境が、心の健康を守る

勤労食の社員食堂は、現地調理・現地加工。できたての温かさと、顔が見えるからこその心の通い合いを大切にしています。そしてそれは、お客様との関係性だけではなく、社員やパートさんに対しても同じです。

毎日食堂に来てくださる方の身体を気遣うのと同じように、食堂で働くみなさんがひとりで苦しむことや抱え込むことがないようにと、気にかけています。健康な心で生きていくには、思いやりを感じるという実感がとても大事だと思うからです。

つらいと感じるとき、心を吐き出せる相手が職場に1人でも2人でもいて、サポートしてもらえる環境を作りたい。そしてそのサポートの輪を、家庭や社外に広げていってほしい。そしてひいては、いろんな人とかかわり、お互いを思いやれる世の中を作っていきたいと思っています。

「みんなが仲良く幸せに暮らせる、優しい世の中を作りたい」、言葉にすると簡単ですが、実践し続けていくことは容易ではありません。目指す場所が当たり前ではないと心に留め、お互いを思いやれることの大切さを伝えていきたいです。
 

■PACOONで広がった世界

 


当社は食堂事業で大人の方にサービスを提供していますが、管理栄養士が多く所属しているため、子どもたちの未来や食育に対して熱い想いを持っています。
核家族で共働きの家庭が多く、少子化が進む現代。子育てを親だけにまかせるのではなく、社会全体が子どもたちの未来を考え、心を寄せなければなりません。

子どもたちの未来への責任を、食から発信できる会社でありたい。
食堂事業の枠を超えても、できることをやっていきたい。

そんな想いが発端となり、食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」ができました。いまではそのPACOONをきっかけに若い世代とのご縁も広がっています。

若い世代の「世の中を良くしたい!」という熱意には、こちらが驚かされることも多いです。彼ら・彼女らとかかわっていると、未来は明るいと信じられるし、その種まきができていることを嬉しく思います。
 

■「ありがとう」と言い合える未来を目指して

 


どんな仕事でも、サービスの裏には必ず人がいます。そして、個々で動くだけではいいサービスにはなりません。いいサービスの裏には必ず和があり、お互いに「ありがとう」と言い合える環境があると思っています。
食堂もPACOONも、お金をいただいている事業で、ボランティアではありません。
かかわるすべての人を幸せにし続けるために、適正な利益を出し続けられるようにみなでともに考え、工夫し、一緒にがんばっていきたいと思います。
一方で、お金関係なく「ありがとう」を言い合える、本質的な幸せも大切にできる企業でありたいと思っています。

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